校章

南開大学の校章は、挫折に遭った南開大学が精神的に進歩した歴史を物語っています。1917年、天津は壊滅的な洪水に見舞われました。9月中旬、南運河が決壊し、洪水が市街地に押し寄せ、南開大学のキャンパスも難を逃れられませんでした。学長代理の張澎春氏の指導のもと、南開大学の教職員は力を合わせて、キャンパスを東馬路青年協会や河北政法学院に次々と移転しました。張澎春氏はその年の入学セレモニースピーチで「本学の学生たちはキャンパスではなく精神世界に生きている。教師と学生の精神は永遠に不滅だ。溺死が我々の歩みを止めることはできない!」と熱く語りました。教師と生徒たちのは大いに鼓舞されました。困難に直面した寄宿制時期も学問を求める時期も、南開大学の学生たちは南開の精神を世に示さねばと、胸に紫色の紙製臨時バッジをつけて、意志を磨き、身を正し、自分を励ました。翌年の7月、南開大学の教師や生徒たちはやっとキャンパスに戻ることができました。その後、毎年9月23日に、大学の付属レストランで「洪水記念活動」を開催することが恒例となりました。活動に参加する学生たちは当時のように、「南開」と書いてある紫色のカードを胸につけて、記念としておかゆを食べます。この言葉は当時と同じですが、下の行に小さな字が一つ増えました。

南開大学の初期校章

南開大学の初期校章

2004年10月17日、南開大学は創立100周年を記念するために、校章を正式に採用しました。新しい校章は二つの円の中に八角星入った形で、真ん中に篆書で「南開」という文字があります。このキャラは星模様に囲まれています。内側の円の上部には「南開大学」、下部には「1919」と描いてあります。



2004年10月17日までに使用されていた校章


2004年10月17日から現在に至って使用されている校章


南開大学の校章のモチーフは、2つの正方形を重ねて組み合わせた八角星(オクタグラム)になっています。八つの直角は、それぞれ東、西、南、北、南東、東北、南西、西北という八つの方向を指しています。八角星の意味としては、まず「誠実に人間になる」という理念を表現しています。そして次に、「四方を向いて、懐を広く、知識を幅広く、鋭意進取に努め」という南開大学の精神を表現しています。八角星と外円のインタラクションは、東西文化の融合、そして「知行合一、卓越追求、公益奉仕、全面発展」という南開大学の運営理念を意味しています。