みなさん、明けましておめでとうございます。全校の教員と学生、退職教員、国内外のOB&OGのみなさん、そして長期にわたって南開大学の発展に関心を持ってサポートしてくださった各界の友人のみなさん、よいお年をお迎えください。

　2024年は習近平総書記の南開大学視察5周年であり、南開大学創立105周年でもあります。この一年間、われわれは習近平総書記の教えを胸に刻み、中国共産党の第二十期中央委員会第三回全体会議と全国教育大会の精神を徹底的に実行し、輝かしい改革・発展の成果を以って、「愛国奮闘、公能日新」という南開人の誓いを実践してきました。

　この一年間、われわれは南開人として、初心を忘れずに、使命を担って、「愛国奮闘」という百年にわたる南開の栄えある伝統を築き上げ、習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想の研究・解釈と「三つの進入（習近平の思想を教科書、クラスルーム、生徒の頭に進入させる」活動を全面的に推進し、愛国主義カリキュラム、教科書、基地づくりを一体的に推進してきました。その結果、八里台キャンパスの愛国主義教育基地は、晴れて「赤色文化発揚基地」に選ばれました。「青春の詩を祖国の大地に書く」という2024年の思想政治授業のネットテーマを引き受け、時代と青春を謳歌し、思想政治の牽引力突破を実現してきました。大学の共産党組織として、責任を持って、新しい成果を作り出しました。「中国全国共産党組織づくり模範大学」の創立部門に入選しただけでなく、第2期大学共産党委員会書記の「思享匯」および大学共産党組織づくり研究専門委員会全体委員会議を主催し、特に化学学院は「全国教育システム先進グループ」の名誉を獲得しました。周恩来総理の母校視察65周年を記念するために、周恩来の精神を讃えるオリジナル演劇「周恩来が南開に戻ってきた」を作りました。

　過去一年間、われわれは南開人として、不撓不屈の教育家精神を発揚・実践してきました。特に葉嘉瑩先生は、「大先生」が守るべき道徳修養と祖国愛を示し、中華詩教の伝承と発展のためにその生涯を捧げました。逄錦聚教授は中国経済学の自主知識システムの構築に身を投じ、「全国の教育者育成の模範」に選ばれました。新しい時代の人材プロジェクトが加速的に推進され、「三次元融合」の教育改革理念が人々の心に深く浸透し、学生の自主的な育成能力が著しく向上しました。イギリスのオックスフォード大学と共同で「南開～オックスフォード論文奨学金プロジェクト」をスタートさせ、さらに天津市衛生健康委員会と共同で南開大学直属の第一付属病院（天津市人民病院）を建設し、「デジタル南開」づくりを全力で推進し、一連の革新的な人材育成と研究開発転化の協力プラットフォームも次々と登場しました。

　この一年、われわれ南開人は国家戦略の需要をしっかりと見つめ、最前線の交差学科研究院を設立し、四大交差学科群づくりに全面的に力を入れてきました。中国スタイル現代化発展研究院のシンクタンクづくりにおいても大きな成果を収め、APEC研究センター、経済行為と政策シミュレーション実験室づくりにおいても突破を実現しました。世界インターネット大会のメンバー部門に選ばれ、国家革新・金融研究院を設立し、世界インターネット大会烏鎮サミット金融科学技術フォーラム、天津五大道金融フォーラムなどの重要なイベントを成功裏に開催し、金融強国づくりに貢献してきました。90余りの中国式現代化農村ワークステーションが全国に分布し、630の実践チーム、15000余りの教員と学生が各地に赴き、農村振興に貢献しています。祝寧華院士の主導でスマート光子研究院が創立され、ノーベル賞受賞者であるピエール・アゴスティニを名誉教授として招聘する形で、超高速光学と応用国際共同研究センターを創立しました。環境科学と生態学が大学4番目のESI世界トップ1‰の学科となり、eScienceにおける影響因子が国産定期刊行物で初めて第1位にランクしました。

　過去の1年間で、われわれ南開人は多くの革新的技術研究成果を収めてきました。基礎研究と転化応用の両方に力を入れ、光電触媒水素製造性能、抗結核薬物及びその誘導体の作用メカニズム、新世代ペロブスカイト光電池技術、1型糖尿病治療戦略及び調和分析などの先端分野において突破を実現し、Nature、Cell、Inventiones Mathematicaeなどの国際トップ誌でその成果を発表しました。共有結合有機フレーム材料（COFs）では世界初のトンレベル量産を実現し、ナトリウムイオンエネルギー貯蔵電池技術においても、ヒマシ油を原料とした航空オイルを航空機の新しいエネルギー源として提供するという突破を実現しました。哲学社会科学の自主知識システムの構築も、学校側が全力でサポートした結果、「科学技術金融の基礎理論と実証」が南開経済学科史上初の国家自然科学基金重大プロジェクトとして承認され、中国国家社会科学基金重大プロジェクトの立案数においても中国全国トップレベルを果たしました。「全世界の社会主義と資本主義の前途と運命および現代の国際情勢の研究」「南開指数」などの一連の成果が続々と明かされ、「中国宗族通史」「地中海から黄河まで～ギリシャ化文明とシルクロード～」などの重要な著作も相次いで出版されました。南開はこれらの成果で、初めて天津科学技術進歩特等賞と今年度唯一の技術発明特等賞や教育部人文社会科一等賞を受賞し、国家哲学社会科学成果の文庫に入選しました。

　2024年を振り返ってみると、われわれ南開人全員とも、信念を固め、奮闘してきました。今日の南開の発展と栄光は、すべての南開人の奮闘の成果でもあります。

新しい一年、われわれ南開人は、習近平総書記の励ましと教えを胸に刻み、中国の大地に根を下ろし、南開の肥沃な土地を深く植え、中国式現代化という形で祖国愛を行動に示します。

新しい年は、われわれ南開人にとっての新しいスタートです。われわれは世界一流の大学をづくるという壮大な目標をしっかりと定めており、改革の精神と高い基準を以て「第14次5カ年計画」の最終目標を達成し、教育科学技術人材の一体的な発展を持続的に推進してまいります。

　われわれ南開人にとって、新しい年は新しいスタートでもあります。すべての教員と学生と国内外のOB＆OGの知恵の力を集め、教育強国づくりの新たな道のりで一丸となって奮闘し、南開の新しい未来を切り開いていきましょう！

南開大学の共産党委員会書記：楊慶山　学長：陳雨露

2025年1月1日

（Edited and translated by Nankai News Team.)